ふわふわの被毛と優雅な見た目、
そしておっとりとした性格で人気の
「ラグドール」。
初めて猫を飼う方から多頭飼いを
検討している方まで、幅広く
愛されている猫種です。
しかし、ラグドールにはその魅力の裏に、
しっかり理解しておきたい
「飼育上の注意点」があります。
この記事では、ラグドールを迎える前に
知っておきたいポイントや、
実際に飼ううえで注意すべき点を
詳しく解説します。
ラグドールってどんな猫?
性格の特徴
ラグドール(Ragdoll)は、
その名の通り「ぬいぐるみ」のような
穏やかで従順な性格が特徴です。
抱っこされるのを嫌がらず(個体差はありますが)
飼い主に甘える姿が多く見られます。
また、攻撃性が低く、
小さなお子さんや他のペットとも
比較的うまく付き合えることが多いです。
外見の特徴
- 大きな体(成猫で4〜8kg前後)
- ブルーの美しい瞳
- 長くて柔らかなセミロングの被毛
成長がゆっくりで、完全に成猫の姿になるまでに3〜4年かかるとも言われています。
ラグドール飼育の注意点
1. 抜け毛と被毛のケアは必須
ラグドールはセミロングの毛を持ちますが、
意外と毛玉にはなりにくいタイプです。
ただし、定期的なブラッシングは必須。
週2〜3回のブラッシングで
抜け毛を取り除き、毛球症の予防になります。
ポイント:
- 換毛期(春・秋)は特に入念なケアを
- ブラッシングはリラックスタイムに
取り入れるのが◎
2. 完全室内飼いを推奨
ラグドールはおとなしく、
外の世界に対応する能力が低いため、
完全室内飼いが基本です。
逃げても危険を察知する反応が遅く、
事故につながる可能性も。
また、外で病気をもらってくるリスクも
高いため、ベランダやバルコニーでも
柵やネットで安全対策をしましょう。
3. 寂しがり屋な性格に注意
ラグドールは非常に人懐っこく寂しがり屋。
長時間の留守番が続くとストレスを感じやすく、
体調を崩すこともあります。
対策例:
- 一人暮らしの場合、ペットカメラや
自動おもちゃの導入を検討 - 多頭飼いでお互いに遊び相手が
いる環境を作る
4. 大きな体に合った環境づくりを
ラグドールは体が大きいため、
市販のキャットタワーやトイレの
サイズが合わないことも。
購入前には必ず「耐荷重」や
「サイズ」を確認しましょう。
おすすめのグッズ条件:
- 頑丈な作りのキャットタワー
- 大きめのトイレ
- 幅広のベッドやケージ

5. 食事と体重管理に注意
大柄で運動量が多くないラグドールは、
太りやすい傾向があります。
可愛さに負けておやつをあげすぎると、
肥満からいろいろな疾患を招くことも。
注意点:
- 高品質なフードを選ぶ(低脂肪・高たんぱく)
- 成長に応じたフード切り替えを行う
- 定期的に体重測定を行う
定期的な健康チェックも重要
ラグドールは比較的健康的な猫種ですが、
以下のような疾患には注意が必要です。
注意すべき病気
- 肥大型心筋症(HCM)
遺伝性の心疾患で、突然死のリスクも - 尿路結石
水分摂取が少ないと発症リスク上昇 - 毛球症
長毛種特有の病気で、
吐き戻しが頻発する場合は要注意
健康管理のポイント
- 定期的なワクチン接種
- 年1〜2回の健康診断(血液検査やエコーなど)
- 毎日の様子(食欲・便・尿・行動)のチェック
ラグドールと幸せに暮らすために
ラグドールは初心者でも飼いやすい
猫種ですが、「手がかからない」とは
言い切れません。
その穏やかな性格ゆえに、
愛情とケアを注がないと
ストレスを感じやすい子
でもあります。
毎日のコミュニケーションを大切にし、
快適な環境と安定した生活リズムを
提供することが、ラグドールと長く
幸せに暮らすための鍵です。
まとめ
注意点 | 内容 |
---|---|
被毛のケア | ブラッシング必須、毛球症対策 |
室内飼育 | 完全室内が基本、外は危険 |
寂しがり屋 | 留守番が苦手、孤独ストレス注意 |
サイズに合った環境 | 大きめトイレ・ベッド・タワー |
食事管理 | 肥満予防、高品質フード選び |
健康チェック | 年1〜2回の健診が理想 |
ラグドールの魅力を最大限に引き出すためにも
「知識」と「愛情」でしっかり
サポートしていきましょう。
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